ヴィターレ・バルべリス・カノニコにとっての『サステナビリティ』。それは市場が求めるトレンドや流行を追ったものではなく、企業としての文化や世代を越えて伝え続けてきた企業の価値観に基づく、より深淵なものを意味しています。
2019年、『これまでの取り組みを明文化すること』を目指し、当社ではサステナビリティ・レポートを作成しました。これは客観的に達成した成果を見極めるものであり、自画自賛することなく自分たちに課すハードルをさらに上げ、より高い目標に挑戦する手段として作成されています。
2019年の活動に関する第2版レポートを報告する今、前年に予め掲げた目標全てを達成できたという結果に、私たちは大きな満足感を感じています。
中でも最も重要なものは、既に取得済みのISO 9001:2015規格に加えてISO 45001:2018 及び ISO 14001:2015を取得し、結果として、ヴィターレ・バルべリス・カノニコ社がマネジメントシステム統合QSA(認定セキュリティ評価機関)を取得することができたということです。
私たちがこうした努力を惜しまず続けているのは、人と環境こそが私たちの価値であるからです。当社のテキスタイルを特別な製品としているのは人と環境です。これらこそ、当社の力となり、未来を紡ぐ強い経糸となってくれるのです。
活性菌による生物処理および活性炭による三次処理を備えた下水処理施設の導入。
織布部門で発生する騒音の軽減を研究。防音カバーの第1世代を完成させ全織機に導入。
新たな仕上げ加工に用いる水の使用量を軽減し、エネルギーの再利用が可能な設備対策を大幅に増やす。
染色工程で新たにエネルギーの再利用と染色液の再利用のための設備を大幅に増やした高度なオートメーション化を計る。
毛焼き処理による悪臭除去処理のための再熱燃焼機を新たに設置。
ニュージーランド・ウールとのコラボレーションにより『No Mulesed/Ceased Mulesed宣言』の体系を確立。
企業倫理規則を含む組織運営モデル231を履行。
牧羊業者に対するウール・エクセレンス・クラブおよびウール・エクセレンス賞の開設。
サステナブルな素材供給を普及させるため『SustainaWOOL Integrity Scheme(サステナウール完全化策)』を提唱。
仕上げ加工が排出する下水の大半を再利用すべく、下水処理の第二段階での膜分離MBRバイオリアクターおよびオゾン水を用いた色抜きによる下水処理の導入。