フオリサローネ2024の開催を機会に、創業360年と世界で最も長い歴史を誇るウールメーカーの一つであり、オーナーファミリーが情熱をもって舵取りを行ってきたヴィターレ・バルべリス・カノニコは、ロック、ポップ、セクシー、ソフィスティケートといった様々な要素のミックスを表現し、居住空間における美を弛まず追求する実験的美の工房ドリアデとコラボ。完璧に協力体制で、デザインとファッションの間に生まれるわずかな違いの解釈に挑みます。
4月16日から19日まで、ビエッラ地域に本拠地を置く当社が所有するスペースで、ノヴェンブレ・スタジオによる展示監修により、ドリアデの代表的プロダクトをとおしてテキスタイルに命が吹き込まれます。
ソルフェリーノ通り23番地にあるショールームのウィンドウには、貴重なヴィターレ・バルべリス・カノニコのテキスタイルで「包み隠された」家具が配置され、中断された空想を誰かが見つけて呼び起こしてくれるのを待っているかのような、詩的なインスタレーションの空間になっています。スペース全体でこの二つの世界が融合し、テキスタイルたちは演劇の舞台でドリアデの家具の上張りとして存在しているかのようです。
そんな体験に私たちを導いてくれる糸が、伝統技術とデザイン、伝統と近代性。それで過去と現在の間を旅を辿ります。
これは、ヴィターレ・バルべリス・カノニコのテキスタイルで、ドリアデの代表作を『包装』し、それらの要素と感覚がぴたりと合致する二つの世界を結んでいることを明白に示す赤い糸なのです。これはイタリアの匠と産業の熟達した力、つまり創造力に敬意を表するためのものなのです。
ショーウィンドウから発した赤い糸が私たちを誘う先は、ソルフェリーノ通り23番地スペースの中央部。そこにはヴィターレ・バルべリス・カノニコのシンボル的テキスタイル、男性のワードローブには欠かすことのできないテキスタイルの一つ、時を超えたエンブレム的スタイルを演出するウーレンフランネル・タータンをまとったドリアデのソファHALLが置かれています。
ロドルフォ・ドルドーニにとってミニマルデザインの成熟期にデザインされたのがHALLコレクションとされ、ドメスティック性やコンフォートという基礎的価値観を改めて提唱しているものです。
コート用テキスタイル『ダブルメルトン』で表裏にトン・シュール・トンカラーを用いたリバーシブルの生地で覆うのは、ソファーVERLAINE。これは表現力が豊かで抜群の多用途性をもち、有機的で曲線美のソファー。アームチェアIPERCUBOは、デ・パス、ドゥルビーノそしてロマッツィがデザインを手がけた衰えを知らぬ人気の近代的デザインで室内装飾に大きな一躍を担う家具、ラウダーニ&ロマネッリのアームチェアLISAは、そのデザインをとおして『控えめ』であることの良さを再発見させてくれます。そしてスツールBLOCCOは必要性の限界という哲学と共にナンダ・ヴィーゴが生み出しました。
ヴィターレ・バルべリス・カノニコのショールームは、4月16日火曜日から19日の金曜日の10時から21日までオープンしており、特に4月17日水曜日の18時30分からは招待者とのカクテルを楽しみながらのプレゼンテーションが行われます。
当社のクリエイティブ・ダイレクターで、一家の13代目として企業運営の舵取りにあたるフランチェスコ・バルべリス・カノニコは「ドリアデのような、イタリアンデザインの歴史を担う企業と、このように重要なコラボレーションができること、そしてドリアデ社のシンボル的家具を当社の生地で覆いイタリアの最高の美とサボワフェールの最高の表現方法として目にできることは、光栄の至りです。」と述べています。
ドリアデ社の代表取締役マルコ・ポッツォは、「当社のシンボル的家具とヴィターレ・バルべリス・カノニコの貴重なテキスタイルとの融合は、イタリアの優れた二つの世界の出会いを体現するものです。まさに、創造力、熟練した伝統技術と革新技術はこの二つのブランドを特徴づけるものであり、それを共に祝す絶好の機会です。互いにイタリアンデザインの本質を映し出す体験であり、居住空間におけるその役割を高めてくれるものを想像したいと考えます。」と話しました。