ジャンニ・アニェッリ - Vitale Barberis Canonico
ジャンニ・アニェッリ

『ジャンニ・アニェッリは、ヨーロッパで最もパワフルな企業家…。そしてスタイルを最も意識するイタリアという国のトレンドセッターだった。』
これは、『Telegraph』紙が彼の訃報を受けて、翌日に贈った追悼の言葉です。グローバル・ビジネスマンにしてルネッサンス的プリンス、伝説のプレーボーイであり、美意識とファッションへの意識が絶対的重要度を持ったイタリアという国においてスタイル作りの先駆者でした。
イタリアのメンズ・エレガンスにおいて疑いなく象徴的な存在で、彼のドレス・コードは常に的確なだけではなく、難のつけがたいもので、往々にして彼の洗練性したファッションを真似ているうちにそれがその人の真の着こなしの『ルール』となるほどでした。敬意を込め人々から『ラ・アッヴォカート(弁護士)』と呼ばれていたジャンニ・アニェッリのスーツは、エレガントにして機能的。彼が好んで交流した上流階級の人々が集う様々なオケージョンではカジュアルかつソフトであることが必要不可欠な要素でした。
彼のスタイルからは、強さやスピーディーさをベースした生き方、退屈にならないよう多くのバリエーションをもった生き方を理解する術が読み取れます。

ヴィターレ・バルべリス・カノニコ『1970-71冬物』

こちらで紹介する一冊は、ヴィターレ・バルべリス・カノニコ(Vitale Barberis Canonico®)のカンパニーサンプルで、内部には服地用テキスタイルのスウォッチが収められています。
デザインの種類は単色からグレンチェック、バーズアイまで様々です。背表紙には,金文字で『V.B.C.』の刻印が入っています。一方、表紙にはシーズンと社名が記されています。
長方形のサンプルは、たいていはページを3列に分け、さらにマス目で区切った中に貼り付けられ、識別番号には種類とバリエーションを順に追って記載しています。

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