Vitale Barberis Canonico

サルトリア・チャルディ

サルトリア・チャルディ

『テーラーの仕事はきついしごとです。40歳を過ぎる頃にはもう体に応えるようになります。』彼の瞳、笑顔、真っ直ぐに伸びた背筋は、ほとんど貴族的ともいうべきでしょう。このように生前語っていたのは1934年生まれのレナート・チャルディ。亡くなる直前までテーラーとしての仕事への情熱は失われることはありませんでした。彼は、1940年代後半には安価なテーラードの工房で見習いを始め、次に巨匠アンジェロ・ブラージの弟子としてテーラーの基礎を身に着けると、創造力への好奇心を胸にローマに移り住んで、女性服の優れたアトリエ、シューベルトで3年を過ごしました。
しかし、次第にレナートは、当時9000人ものテーラーが腕を競っていた町ナポリが恋しくなってしまいます。ローマでの経験を強みに1955年、ナポリのトレド通りに一つ目のアトリエをオープン。次いでフィオレッリ12番地に移転し、現在に至っています。1985年には息子のエンツォとロベルトもテーラーの道に入り、今では彼らが経営の舵を握ると同時に、チャルディ・スタイルで世界中のジェントルマンたちを包んでいます。
ジャケットは軽く、清楚で、ふんわりと体を包むようでなければならず、欠点を作らないように注意すべきは横のライン。縦のラインがデザインの一部を形作ります。
ジャケットをどうやって生み出すのかとレナートに尋ねると、彼は躊躇せず試着室の壁を見つめ、こう言いました。
「スーツを構築するためには、クライアントと一緒に鏡の前で時間を費やすことが必要です。時にそれは苦しみ以外の何ものでもないこともある。戦いを挑んでくる鏡に対し、テーラーはスーツを生み出すための戦いを余儀なくされるのです。」モーゼに助けを求めて走り寄る、そんな甘い考えはテーラーには許されないということです。

サルトリア・チャルディ:でヴィターレ・バルべリス・カノニコのファブリックが見つけられます。
住所
Via Fiorelli, 12
80121 Napoli, NA - イタリア
時間帯
月-金: 9.30-18.30
土: 9.30-13.00
問い合わせ先 
電話: +390817643235
Fax: +390817643235
Eメール: info@sartoriaciardi.it
sartoriaciardi.com
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